今回の注文も面白いモノが作れそうです・・ (‘◇’)ゞ
今回もまた青森市の建築士 I様からのオーダー
仕事で使うロールタイプのペンケースが欲しいとの事
しかも、またまたこぎん刺しとのコラボで
結構な数の印鑑も入れたい、との事でした
まずはデザイン ”(-“”-)” 革の厚さも考慮して・・っていうか
このロールするのが曲者で革が厚いと巻けない
んでもクローム鞣しの薄っぺらい革ではやりたくない
オーダー主もラティーゴの手触りを気に入ってくれてるし
自分も味がでて妙に落ち着く、手触りのイイこの革で作りたい
んでもあまり薄くするとこの革は繊維の締まりが緩くて
変に伸びたり穴が開きやすい
ペンの厚さ+革の厚さ こりゃ折ると邪魔になる部分は
片面をカットしよう んでもって逆さになったときの為に
ペン押えはやっぱり必要だ
この部分は伸びてもいいので腹の縁革を使って切りっぱなし感を出す
ということでペン入れ部は部屋ごとに分けて
3部屋と印鑑2部屋に決定
下のがオーダーのラティーゴ革で、上のが見本用で店に置いておく用の
サドルレザーの茶色 革の厚さはどちらも1.2㎜まで漉きました
こぎんを張り込んだのでこぎん裏を隠す為と
革を伸びにくく丈夫にする為に革に裏貼りをして補強
滑りも良くなりペンの出し入れもスムースになります
今回のこぎん刺しも、もちろん津軽のfeccoさん
型も得意な紗綾模様で発注
糸も藍染や津軽でしか売ってない限定品を使ってます
いつもながら流石の出来上がりです
留め方はコンチョに鹿紐をぐるりでキュッと 赤いビーズをアクセントで
ペンが10~12本 細めのハンコで6~8本入ります
中身が入って巻いたところ 折れる部分の革を一重にしたので納まりが良くなった
こちらがオーダー品です
喜んでいただき無事に納品できました
机の上に立てて置くことも可能
なんか、仕事がはかどりそうです
よく、オーダー前に料金を聞かれることがありますが
受ける側の頭の中でも出来上がりイメージが固まるまで時間もかかるし
軽率な見積もりで実際の支払との誤差が大きいとお客様にも迷惑がかかります、よほど簡単なオーダーや前にも同じような物を作った場合を除き
あまり詳しい料金は言わないようにしておりますが
目安としてオーダー料金は材料代+加工代
(それを仕上げるのに何日かけたか)で決まります
料金はお客様からは大抵、納得頂いてます というか自分では安いと思ってます
途中に業者等が入らないという点では
革製品の産地直送でしょうか? 違うか・・( ˘ω˘ )
因みに今回はこぎん刺しを外注しましたので、こぎん代も入ってますが
店用の見本も一緒に作ったので加工代は安くなっております(‘◇’)ゞ
今回も悩みながらもお客様の要求に応えられたと思います
ご注文のI様、快くこぎんコラボを受けてくださったfecco様
ありがとうございました
見本の茶色い革の方はアトリエCANOEに置いてありますので
気軽にお立ち寄りいただき、ご覧いただけたら幸いです
見本商品ははんこ入れが2部屋ですがハンコは1部屋であとは消しゴム入れに
したいとか、気に入ってる布を張り込んで欲しいとか、違う留め金具や革色でといった注文もOKです